VAIO使い的 MPEG2Encode


ここは、VAIO使いの方がギガポケットで録画したものを、MPEG4形式にエンコードしようとするページです。
すこし詳しい人ならわかるとおり、VAIOは「低画質」をMPEG1形式に、「標準」「高画質」ではMPEG2形式で保存しています。
このMPEG2(MPEG1)は、VAIOの独自形式と勘違いされる方がおりますが、拡張子が違っても中身の違いはありません。
※ここでの解説はHDに十分な空き容量(10G以上)あることを前提にしています。
さすがに10Gは作業に食わないと思いますが、常に十二分な空き容量を確保しておいてください。
※これらの工程のなかでなにか不具合なことがおきても、私は責任をとれません。自己責任でお願いします。


録画されたファイル
ギガポケットで録画されたファイルは、ほとんどの環境で、 D:\Giga Pocket にあります。
そのフォルダを覗くと、.SSGの拡張子を持つファイルと、.SSXの拡張子を持つファイル二つがあると思います。
そして、ファイル名には、 xxxx-xxx.SSG だとか、 xxxx-xxx.SSX のように番号が振られているでしょう。
同じ値のファイルは、それぞれセットになって、再生したり「ビデオカプセル」として管理をしている仕組みです。
ずばり、0001-001.SSGと0001-001.SSXは組です。どちらか一方でも欠落するとギガポケットでは再生できなくなります。

録画されている動画がひとつしかなければ、見分けるのは簡単ですが、いくつもビデオカプセルがある場合、判断ができにくいです。
ファイルの更新日時などを参考にして、どのファイルがどのビデオカプセルかをはっきりしておきましょう。
(この時点ではっきりしておかなくても次項でだいたいはわかります。)

そして注意しておきたいのは、録画したものは、ひとつの動画ファイルではなくて、大体512Mくらいで分割されてます。
MPEG2形式(高画質)では、30分約2G近くのものになります。これを÷512=3.9(略) 四捨五入で4です。
こんな複雑なことをしなくても番号が振っていますのでわかると思いますが・・・。


MPEG2 → d2v
ここは非常に重要です。分割されているMPEG2をDVD2AVIというソフトを使ってd2vというファイルにします。
d2vファイルは、Aviutlで読み込むことができますしVirtualDubではAvisynthを使うことによって読み込めます。
なお、そのままでは扱いにくいし、読み込むこともできません!

前項でも説明したとおり、たいてい録画をすればファイルは分割されて出てきています。
これらをDVD2AVIで結合し、d2vファイルを作れば、Avisynthでも読めるし、Aviutlでは標準で読めます。
しかし、バージョンは1.77.3ではなく、前バージョンの1.76を使用してください!
1.77.3は1.76に比べ安定化しているようですが、AvisynthやAviutlが未対応です。
仮に読めたとしても、フリーズするなどの現象も一部ではおこっているようなので、注意が必要です。
検索すればどこかにはおいてあるでしょう。


DVD2AVIの使いかたは非常に簡単です。File→OpenでD:\Giga Pocketに移動します。
肝心の動画部分の拡張子は.SSGですから、ファイルの種類を「すべて」にしないと出てきません。
読み込みたい録画した映像のファイルの一番先頭をとりあえずここで開きます。(例:0001-001.SSG)
→→→→開く→→→→

先頭さえ読み込めば、連番になっているのでひとまず010までは読み込まれます。
長時間録画した場合など、10以上のファイルに分割されている場合には、「ADD」をクリックして、xxxx-010.SSGを指定します。
これで20まで読み込まれます、これを繰り返します。
画面のように、10以下の場合は、これで「OK」をクリックします。
←読み込まれました。念のためモザイクかけてます。

下のほうのスライダを動かして、抜けがないか、また途中で切れていないかなどを確認しておきます
また、それが読み込みたいものだったのか(ファイルが違っていないか)をきちんと確認しておきましょう。
チェックをして、問題がなければ、d2vファイルを作成します。d2vファイルはDVD2AVIのプロジェクトファイルです。
このd2vファイルは映像ファイルではありません。このファイルを読み込みますよ、という情報ファイルです。
d2vファイルを作成したからといって、本体のビデオカプセル(MPEG2)を削除してはいけません。

これは、よく勘違いするものです。d2vファイルはあくまで情報ファイルなのです。
d2vファイルを作る前に、設定のチェックをできればしておきたいところですが、大概はデフォルトでいいです。
アニメは24fps化する場合もありますが、初めてであれば気にしなくていいです。今回はデフォルトのままいきます。
File→SaveProject これをクリックすると、プロジェクトファイル(D2Vファイル)の保存先を聞かれます。
適当な場所へ保存しておきましょう。d2vファイルとmpaファイル(音声)の2つがそこへ保存されます。
←出力された2ファイル(ファイル名は異なる場合があります)

最後にもう一度 d2vファイルはどこどこのMPEG2を読み込みます、という情報ファイルです。
d2vファイルは映像ファイルではありません!絶対にビデオカプセル(MPEG2.SSGファイル)を消さないでください。
映像部分を消してしまっては、意味がありません。


.mpa → .wav
次に形式を変えないといけないのは、d2vファイルと一緒に出力されているだろう、mpaファイルです。
これはMPEG2に入っていた音声部分のファイルで、MPEG2と同様に圧縮されているものです。
Aviutlをはじめ、Avisynthでもこのmpaファイルは読み込むことができませんので、Wav(PCM形式)にコンバートします。
なお、実質圧縮していたものを解凍するわけですから、ファイルサイズはmpaより当然大きくなります。
(のちに映像と合成するときはWAVからMp3にエンコードしてからです。サイズはwavより縮まります)
←mpaファイル。ムービーファイルとありますが音声のみです。

これをコンバートする工程は省略します。コンバートするソフトウェアについては「ぷっちでここ」があります。
しかし、これはMPEG2デコーダを別途必要とします。つまり、DVDプレーヤーソフトなどが環境Onlyになります。
デコーダを持っていない人の場合には、「TMPGEnc」を使用します。mpa→wavはフリーでいけますので。
どちらも使い勝手はことなりますから、環境によって使い分けるなどしてください。


ここから、いよいよエンコード作業(カット等もありますが)がはじまることになります。
Avisynth(VDub)の場合とaviutlの場合は違いますので、下を参考にして進んでください。
下のほうでも書いていますが、まったく最初の場合はaviutlをオススメします。
Avisynthでは読み込み、CMカット、インタレ解除等、すべてスクリプト記述が必要になるからです。
Aviutlのほうが時間は掛かりますが安定していますので。

aviutlを使う場合 avisynthの場合
ここから若干手順が異なってきます。Aviutlを使う場合は、Aviutlの「開く」でd2vファイルを、「音声読み込み」でwavファイルを開きます。ここからは他のサイトにいっぱい解説があります。 Avisynthではこのファイルを読み込むのにスクリプトを記述しなければならないため、まったく初めての場合はAviutlをオススメします。こちらも他のサイトへ進んでください。

※とりあえず暫定公開(2003/4/20)
※ちょっと修正しました(2003/4/22)
※追記、d2vの性質(2003/4/24)